【其の六十一】都合のいい正義
ゴミ屋敷と化している現在の我が家でぽつんと1人考えた。
悪を生み出すのは、環境であると。
悪になりたくて悪になったものなどごく僅かなもので、悪に染まるほかなかったものが多勢なのではないだろうか。
貧困、孤立した人間関係、社会の虚空、これらが積み重なったとき、人は悪への門を叩く。
そんなこともつゆ知らず、正義を買って出て、悪を叩く者は、想像力の欠落を思わずにいられない。
YouTubeのコメント欄に沢山見受けられる。
真の正義は根元まで追及し、再発を防ぐことだ。自己満の正義は根っこから栄養を吸収できずに朽ちる。