【其の三十五】一所懸命
今ソファに寝転んで、服の袖をめくって、
自分の脇の匂いはどこが一番甘美かなと、
一所懸命顔を寄せていた。
そこには純粋無垢な愉快さがあった。
本能が呼応しているのだ。
長たる自粛生活により、
社会性を失った私は動物と化した。
今ソファに寝転んで、服の袖をめくって、
自分の脇の匂いはどこが一番甘美かなと、
一所懸命顔を寄せていた。
そこには純粋無垢な愉快さがあった。
本能が呼応しているのだ。
長たる自粛生活により、
社会性を失った私は動物と化した。