【其の十一】嫌悪感の正体

寂しさを埋めるためにショッピングチャンネルを点けていた俺。

 

低俗な番組のため、脳が情報として認識しないはずであった。

 

だが、私は異変に襲われる。

一人暮らしの疲れかわからないが、脳がショッピングチャンネルの情報をスキャンしているのだ。

 

うわああああああああ。

やめてくれえええええええ。

 

出演者のオーバーさ嘘くささ。

 

ふいに、嫌われないためクラスで偽りの感情を演じていた自分を思い出した。

 

俺がショッピングチャンネルを嫌っていた理由はこれだったのか。

 

ショッピングチャンネルへの嫌悪は、

過去の自分への嫌悪であった。