【其の四十四】酔うて酔う

酒を飲むときはさまざまな理由があるのだが、その一つに、すでに精神的に酔っているから、身体的な酔いを求めるということがある。

 

別に飲みたくもないのだけれど、精神のみが高揚し、歪曲し、宙に舞っているときには飲まねばならないのだ。

 

それにより、平常心を保つことができる。

精神のみが暴走すると、身体は悲鳴をあげるのだ。

 

精神と身体は切り離せないのだ。